期待と不安と経験と

今日は最終合格発表日だった、結果は落ちていた。

 

結果を知った直前は、やるせなさと暗く重い気持ちが心の中に渦巻いた。

真っ先に思ったのは、試験を受けていると知っている人にどう伝えようかと思ったことだった、残念な結果を伝える勇気は意外にもキツいのだ。

上司には一次試験合格した祝いの言葉とごはんを奢ってもらっていた、友人には専門対策に面接対策をしてもらっていた。

そのどれも、自分のために一瞬でも力を貸してくれてたのだ。そう思うと落ちた報告をすることはとても荷が重い、人の人生だからそこまで感情移入はしてないだろうが、こちらとしては恥ずかしいし、情けない気持ちが多いのだ。

 

上司は繰り返し最終合格を疑いそぶりはなく「まぁ大丈夫でしょ」という具合で楽観的であったが、自分は一切勉強をせずマグレで一次試験合格した身であったのでこんな茶番に突き合わせてしまってごめんなさい状態だった。

 

実は、一次試験合格した後に北アルプスに行く予定が入っていた、まさかの合格の知らせにすべてのスケジュールを組み立てなおす羽目になった。

それも深夜4時まで、、。何をしていたかというと、通知後には官庁訪問があるので、まずは官庁訪問についての調べるところから行った、その後、合同面接やら、面接シートの書き方、面接対策、卒業証明書の発行(これは結局いらなかったが速達便を郵便局に頼みに行くほどであった)あらゆることが欠如していたのでてんやわんやの大忙しであった。

彼女にはうそをついて 仕事があると言った。最低だと思うが、そうする他なかった、人生をかけていた瞬間だったから。

結果、これが決定打となり彼女との関係は疎遠になっていく。後日、花火大会では心が完全に離れ、帰り間際の電車で「いろいろと思う事があり、今後の事はわからない」と言われてしまった。

 

彼女のことは好きだが、この現状ですべての真実を隠したまま交際を続けていく自信がない、そして罪悪感もある。自分は正規職員ではなく非常勤なのだ。表立ってはかっこつけてはいるが中身はしょせんは非常勤。将来性などはこれっぽっちもないのだ。

それに、彼女といる時間を勉強に費やすことが出来ないのであれば、自分の未来も可能性も閉じてしまいかねない。

今は、恋愛などに労力を費やしている人生の時期ではないのかも。そう何度も頭をよぎらせた。彼女の素敵なところはいくつもある、山好き、オシャレ、容姿、エロさ、どれをとっても自分史上最高の彼女である。ちゃんと恋愛が出来ればもっと違ったんだろうとおもう。それが残念でならない。

ちゃんとというのは、休日は出来るだけ時間を割いて、何よりも最優先させて、週一回必ず会って、など。そんなことは勉強しなきゃ将来がない自分には到底できない役割であった、別れる決意はここから生まれた。

 

そんなこんなで最終合格発表日と共に彼女と思い描いてるビジョンは散った

 

今はこれからに対しての、計画と実行と反省で忙しくなれば幸いだと思っている。

これこそが自分が箱〇に来た一番の理由なのだから

ブレずにやり抜ければそれこそが本望なのだから。